しかしその気軽さの半面、交通ルールやマナーを守らず事故を起こすケースが
しばしば見られます。
交通ルールとマナーを守って、安全運転を心がけましょう。
■自転車事故の実態
平成22年の件数、死傷者数は10年前の約0.9倍 死傷者の4割は若者と子ども~
平成22年の自転車乗用中の交通事故件数は15万1,626件。
10年前の平成12年の0.87 倍となっています。
しかし、近年は交通事故全体の件数が減少している中で、全体に占める自転車事故の割合は漸増しており、平成22年には20.9%と
4年続けて2 割を超えています。
平成22年の自転車乗用中による死傷者数は15万1,631人。
交通事故全体の死傷者に占める割合は16.8%と高い数値を示しています。
また、死傷者の4割は、24歳以下の若者と子どもで占められています。
安全ルールを守る
1.二人乗りはしない
自転車の二人乗りは、バランスを崩しやすく非常に危険です。
※ただし幼児を乗せる場合等は、例外的に認められています。
2.道路は並んで走らない
自転車が2台以上並んで走ることは禁止されています。
ただし、「並進可」の標識のある場所では、2台まで並進できます。
3.飲酒運転はしない
お酒を飲んで運転することは、自転車でも非常に危険です。
道路交通法上で自動車の場合と同じく、禁止されています。
飲酒運転は絶対にやめましょう。
4.夜間は必ずライトを点灯する
無灯火は、他から自転車が見えないので、非常に危険です。
夜間は必ずライトを点灯し、明るい目立つ色の服装や反射材の活用を心がけましょう。
5.信号を正しく守る
歩行者用信号機の青信号の点滅は黄色信号と同じです。
次の青信号になるまで待ちましょう。
6.一時停止と安全確認をしっかり行う
一時停止標識のある場所や大通りに出るとき、
踏切などでは、必ず止まって左右の安全確認をしましょう。
安全のため、ここにも注意!
からだに合った自転車に乗る
サドルにまたがったときに両足先が軽く地面につき
上体が少し前傾姿勢になるくらいに調整しましょう。
荷物はハンドルにかけないで荷台にしっかり固定する
ハンドルに荷物を下げたりするのは危険です。
荷物は荷台に載せしっかり固定しましょう。
傘さし運転も危険
傘さしによる片手運転やげた・サンダルばきの運転は
バランスを崩しやすく危険です。
携帯電話、ヘッドホンの使用はしない
携帯電話やヘッドホン使用での運転は、注意力が散漫になったり、
外部の音が聞こえづらくなったりするため大変危険です。絶対にやめましょう。
左折する自動車に注意する
左折する自動車のドライバーから自転車が見えない場合が多くあります。
交差点を直進するときは左折車に十分注意しましょう。
もしも事故を起こしてしまったら
1:ケガ人の救護
ケガ人がいる場合は、ケガ人の手当てが最優先です。まず救急車を呼びましょう。
2:道路上の危険防止
二次災害を防止するため、路肩や歩道など安全な場所に自転車を移動させましょう。
3:警察への連絡
現場をよく確認し、落ち着いて警察に連絡しましょう。
警察への届出がないと、「交通事故証明書」が発行されません。
4:事故状況の確認
事故の相手方の名前、住所、連絡先などを確認し、簡単な事故状況メモつくりましょう。
5:損害保険会社への連絡
事故の状況をただちに損害保険会社または代理店に連絡してください。
出典:社団法人日本損害保険協会発行「知っていますか?自転車の事故」