竜巻から身を守る

竜巻は発達した積乱雲に伴って発生する激しい渦巻きで、
その威力はあらゆるところに甚大な被害をもたらします。
今回は、竜巻から身を守るための対策について抜粋します。

日本における主な竜巻災害[1990年以降]

2012年
5月6日
12時35分頃
茨城県常総市
茨城県つくば市
F3 17km 500m 死者1名、負傷者37名、
全壊76棟、半壊158棟
2011年
11月18日
19時10分頃
鹿児島県
大島郡徳之島町
F2 0.6km 100m 死者3名、全壊1棟
2006年
11月7日
13時23分
北海道
佐呂間町
F3 1.4km 300m 死者9名、負傷者31名、
全壊7棟、半壊7棟
2006年
9月17日
14時03分
宮崎県延岡市 F2 7.5km 300m 死者3名、負傷者143名、
全壊79棟、半壊348棟
1999年
9月24日
11時07分
愛知県豊橋市 F3 18.0km 550m 負傷者415名、
全壊40棟、半壊309棟
1990年
12月11日
19時13分
千葉県茂原市 F3 6.5km 1200m 死者1名、負傷者73名、
全壊82棟、半壊161棟
1990年
2月19日
15時15分頃
鹿児島県
枕崎市
F2~3 3.0~4.0km 200m 死者1名、負傷者18名、
全壊29棟、半壊88棟

※1  Fスケール(藤田スケール):竜巻などの強さを示す指標。
被害状況から竜巻の強さ・規模を推定する際に利用されます。
※2  死傷者/家屋被害は防災機関等の資料を基に集計しました。
竜巻以外の被害も含まれている場合があります。

■ 竜巻の現象

●発達した積乱雲に伴って発生する激しい渦巻き
●ろうと状や柱状の雲を伴っている
●台風、寒冷前線、低気圧などに伴って発生
●短時間で狭い範囲に集中して甚大な被害をもたらす
被害は、長さ数km、幅数十~数百mの狭い範囲に集中します
●移動スピードが非常に速い場合がある
過去に発生した竜巻の中には、時速約90km(秒速25m)で移動したものもあります

■ 竜巻注意報が発表されたら・・・

発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、
頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
★特に・・・
人が大勢集まる屋外行事 ・テントの使用や、
子供、高齢者を含む屋外活動 ・高所、クレーン、足場等での作業上記のように安全確保にある程度の時間を要する場合には、
早めの避難開始を心がけましょう。

■ 「発達した積乱雲の近づく兆し」とは・・


以下のような状況になると、
竜巻の発生するような発達した積乱雲が、
あなたの間近まで近づいている可能性があります。◆真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
◆雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする
◆ヒャッとした冷たい風が吹き出す
◆大粒の雨や「ひょう」が降り出す
(注)発達した積乱雲が近づいた場合の代表的な現象を記したものです。
しかし、これらの現象が必ず発生するとは限りませんし、はっきりしない場合もあります。
異変を感じたら、早めの避難を心がけてください。

■ 身の安全を確保するためには…

「竜巻」が身近に迫ったら…
すぐに身を守るための行動をとってください!!

■屋外では
・頑丈な構造物の物陰に入って、身を小さくする
・物置や車庫・プレハブ(仮説建築物)の中は危険
・シャッターを閉める
・電柱や太い樹木であっても倒壊することがあり、危険■屋内では
・家の1階の窓のない部屋に移動する
・窓やカーテンを閉める
・窓から離れる。大きなガラス窓の下や周囲は大変危険
・丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守る参考:気象庁HP/ http://www.jma.go.jp/jma/index.html
リーフレット「竜巻から身を守る」